近鉄の新型特急「しまかぜ」公開 ゆったり景色と食事楽しむ

2013.3.7 11:37

 近畿日本鉄道は7日、大阪、名古屋と伊勢志摩を結ぶ新型観光特急「しまかぜ」の報道関係者向け試乗会を行った。

 先頭と最後尾の展望車両では、大きな窓の外に緑豊かな景色が広がり、広い座席でゆったりとくつろげる。

 今秋の伊勢神宮の式年遷宮に合わせ、今月21日に営業運転を始める。座席の前後の間隔が125センチと広く、電動の足置きなどを備える。車両の揺れも少なく、ゆったりと過ごせるのが特長だ。

 広さ約5・5平方メートルの個室を和風と洋風で1室ずつ設けたほか、大型テーブルがあるサロン席や、窓に向いて座るカフェ席も用意した。また車内では、松阪牛のカレーや、魚介類をふんだんに使ったピラフ(いずれも1300円)や、地ビールなどを提供する。

 6両編成で定員は138人。水曜日を除き、大阪難波(大阪市)-賢島(三重県志摩市)と、近鉄名古屋(名古屋市)-賢島をそれぞれ1日1往復。2時間~2時間半で結ぶ。

 チケットは運行日の1カ月前から販売し、すでに大阪難波発は今月28日までの分は完売。近鉄名古屋発も今月分はほぼ完売しているという。近鉄の湖東幸弘・技術管理部長は、「単なる移動ではなく、列車の中で楽しめる。鉄道の旅を見直してほしい」とアピールした。

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