「スーパーこまち」初の新幹線合コン カップル成立はマスコミ関係者だけ!?

2013.12.9 00:40

 新幹線初の合コンが8日、秋田新幹線秋田-田沢湖間往復の車内で開かれ、男女199人が参加した。意気投合すれば専用車両に移ることができるが、入ったのは男女2組で、男性2人はいずれもマスコミ関係者だった…。

 新幹線合コンは、少子化対策に貢献しようとJR東日本秋田支社が企画。秋田新幹線スーパーこまちと街コンをかけて「Konkatsu Express スーパーこ●まちコン」と名付けられ、クリスマスを控えたこの日に行われた。

 事前に申し込んだ男女100人ずつのうち急病の男性1人を除く、20~49歳の男性99人、女性100人が参加。参加費用は男性1万円、女性8千円。

 午後1時33分、秋田駅から7両編成の臨時列車に乗り込んだ参加者は、向かい合わせの座席に男女2人ずつが座ってお見合いし、男性は5分間で席を移動した。

 1時間余りの新幹線合コンを楽しんだ参加者は2時40分、田沢湖駅に到着。田沢湖のほとりのレストランにバスで移動し、ティーパーティーに臨んだ。

 4時37分、田沢湖駅から帰りの新幹線に乗り込み再び車内見合い。ここでカップルが成立すれば「カップルシート」と名付けられたグリーン車に移ることができる。

 カップルシートに移ったのは2組で、男性はいずれも秋田市に住む26歳の放送局記者と28歳の通信社記者。女性はいずれも24歳の秋田市の会社員。

 女性によると、記者2人とは田沢湖のレストランで会話。田沢湖駅で「カップルシートに行きましょう」と声を掛けられていたという。

 JR側は事前に取材目的での参加を禁止し、2人は個人の資格で参加していた。

 カップルシートに移った男性がマスコミ関係者で占められたことについて、JR東日本秋田支社の保坂善之総務課長は「あくまで個人の立場での参加であり、問題はありません。ただ、想定外でした…」と複雑な表情。このほかに新聞社と民放の女性記者も参加した。

 5時44分、帰りの新幹線は秋田駅のホームに滑り込んだ。続いて駅前のJR系ホテルで立食パーティーが行われ、参加者は自由に声を掛け合った。

 秋田市のネイルサロンに勤める浅野渓(さやか)さん(29)と藤林えりやさん(24)は「楽しかった。すてきな男性を見つけることができました」と笑顔を見せていた。

 この日知り合ってゴールインするカップルには、ホテルからランチの招待券が贈られ、このホテルで挙式する場合は特典があるという。

 ただ、「告白タイム」などがなかったため、最終的に何組のカップルが誕生したかは分からないという。

 ●=ハートマーク

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