民心離れた“選挙の女王” 韓国紙社説「さっさと代われという国民の命令だ」 

 

 【ソウル=名村隆寛】韓国総選挙では、朴槿恵政権と与党セヌリ党に対する強い批判が票となって表れた。政権末期に向かう朴政権から、民心が離れていることが露骨に示された。

 セヌリ党は、親朴大統領派が主導した党の公認候補選びで「非朴派」との内紛が起き、離党議員が続出。こうした党内の争いと騒動に、有権者は嫌悪感さえ示していた。

 さらに、政権発足後の3年間、目立った業績も残せず、経済と国民生活の悪化という現実を前に、かけ声だけをあげる朴大統領に対する不満はくすぶり続けている。東亜日報(14日付)は「与党惨敗は、朴槿恵大統領にさっさと代われという国民の命令だ」とする社説を掲載して批判した。

 2012年の前回総選挙と大統領選でセヌリ党と自身の勝利を決めた朴大統領には、「選挙の女王」という別称まであった。セヌリ党のシンボルカラーの赤い服を着て投票に臨んだ朴大統領だったが、選挙に強いという“神話”は、与党惨敗で一気に崩れた。

 朴政権とセヌリ党に対する強い不満と批判で、最大野党の「共に民主党」は“棚ぼた式”に勝利した。多数派となった野党勢力が今後、激しい攻勢に出るのは必至だ。朴政権が目指している雇用や民生関連の法案の成立も難しくなる。

 国民はすでに、来年12月の大統領選へと目を向けている。政権終盤に向けて、朴政権の求心力低下とレームダック(死に体)化は避けられない状況だ。