希望・小池百合子代表演説詳報 「男性が働く社会が中心となった社会制度のあり方を変える」

 
雨が降る中、JR池袋駅前で街頭演説する希望の党の小池百合子代表=15日午後、東京都豊島区(福島範和撮影)

 衆院選は15日、期間中唯一の日曜日を迎え、与野党党首が各地の繁華街などで支持を訴えた。希望の党の小池百合子代表(東京都知事)はこの日、都内を駆け回った。JR池袋駅東口での街頭演説では「政治家自らが身を切る改革をしてから、皆さま方に(消費税増税を)お願いすべきだ。足りない分を増税する政治は怠惰だ」と訴えた。詳報は次の通り。

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 こんにちは。雨の中、お集まりをいただいた皆さま、足を止めていただいている皆さま、誠にありがとうございます。希望の党代表、小池百合子です。

 選挙戦もラストサンデー。きょうはやっぱり、私はここ(豊島区)でしょう、ということでやってまいりました。皆さん、どうぞよろしくお願い致します。

 この選挙、突然始まりました。何で始まったか。皆さん、覚えてないんじゃないでしょうか。

 北朝鮮情勢? そもそもこんな時期に(衆院を)解散するのかよ、という話。それから、消費税が再来年に上げる、8から10%に上げる消費税の使い道を国民の皆さま方に今、問う。ん? 一体、何なんだと。よっぽど不都合なことがあって、それを隠したいんじゃないのか、と考える人も出てくる。ん? それもそうかもしれん。

 さあ、皆さん、しかしながら、私はもう衆院解散・総選挙、そして来週22日にいよいよ投開票日というならば、ぜひ皆さんに問うていきたい。

 このまま「安倍1強」政治を許すのか否か。しがらみ政治のままで、まったりとした安定を続けていくのか。それとも2020年のオリンピック・パラリンピック、さらには、その後、2025年に団塊の世代の皆さんがいよいよ後期高齢者入りしていく。そういう中で政策そのものの見直し、立て付けから考えなくてはいけないのではないだろうか。このことを皆さま方にしっかりとこの間、訴えていきたいと考えているところです。

 都知事選挙。しがらみのない選挙でした。地域の皆さんにお支えいただき、お一人お一人の1票1票で、291万票ちょうだいし、そしてスタートした小池都政。これまで積み重なってきた、まったりとした安定の中の、その中に潜んでいるさまざまなマイナスの面、負の遺産、これを洗い出してまいりました。

 同時に情報公開を徹底する。これによって70万件に上る公のお金の支出、公金支出をホームページ上に全部上げ、そして、これまで情報公開を要請する際にお金をちょうだいしていた。コピー代をちょうだいしていた。それってホームページ上にのせれば、要請することも、そのまま見ていただければいいわけだし、コピー代はいりません。興味のある皆さんにそのままプリントアウトしていただければいいということでございます。

 そういう形で、これまでよく中身が分からなかった都政が今まさしくガラス張りに、そしてまた情報公開へと着々と歩みを進めてきているわけです。

 2つ目は「都民ファースト」の政治を進めるために地域政党「都民ファースト」の議員が、あの都議会の中に存在してほしい、この豊島区からは皆さま方のお力を得て議員が生まれ、そして今回、子供の受動喫煙防止条例が議員提案条例としていよいよ成立、可決したところです。そういう「子供ファースト」。「業界ファースト」ではなくて、「子供ファースト」の政治をまずは実現をしたという、これがまさしく皆さま方の1票1票にお答えした私たちの実績です。

 3つ目。今回は申し上げたように安倍1強にノー。これをいう政治、一方で、社会の制度そのものから変えていく、だから「リセット」という言葉を私は使わせていただいている。

 まさに消費税8%から10%へ上げるために、その使途を、子供の授業料の無償化に使っていこう。その中身はいいでしょう。しかしながら、今はそれだけの話ではもたない。

 8から10に増税をお願いするのであるならば、私が最初に都知事選でお約束したように、都知事の給与、俸給を半分にカットします。実際そうしました。実現しました。身を切る改革をしなくちゃ。これから改革を進めるのであるならば、政治家自らが身を切る改革をしてからこそ皆さま方にお願いをすべきではないか。

 そして、8%から10%に上げるということは、今後、2025年、これからの社会保障がさらに膨らんでいく。だったら、次は12%ね、13%ね、15%ね。これではキリがないではないですか。今こそ、どこに無駄があって、これまでの方法ではない新しい方法でもっと小さな政府を目指していく。そういうことがなければ、「足りない分を増税します」なんていう政治はあまりにも怠惰ではないでしょうか。

 皆さん、いかがでしょうか。賛成の方はどうぞ傘を上下に振ってください。ありがとうございます。

 そして、もっと女性が大きな位置を、意思決定の場にいるべきだと、私を都知事選へと背中を押してくださったわけですが、考えてみてください、あのクールビズ。男性の夏の、あのネクタイとスーツ姿に合わせた室温だった。その頃、女性はガタガタ震えていたんですよ。多くの女性が夏の涼しい、いえ、寒すぎる事務所で、膝掛けをして、そして1枚羽織っていたじゃないですか。

 それって働く男性の都合に合わせた室温だったんじゃないですか。それによってエネルギーが消費され、そしてCO2の排出も増えていった。私はそこでクールビズを始めたわけです。地球を守ると同時に女性の健康も守る。男性はより生産性が上がってくる。ウィンウィンウィンの政策で、かつ、費用はほとんどかからなかった。

 同じように、私は変えるべきであるのは、社会保障の立て付けです。日本のように、子育てなのか、それとも仕事が務まるかで、思い悩む女性が山ほどいる。まず、都知事として、私が待機児童対策に取り組んだことを皆さん覚えていらっしゃると思います。この豊島区でも、この待機児童対策として連携をして、都の建物の中に保育施設をつくることとしました。そうやって女性が持てる力をもっともっと生かしていく。

 アベノミクスだって、あれほどお金をつぎ込みながら、今になって株価が上がる? 大体、選挙中に株価が上がるときっていうのは、そのようにやるものなんですよ。それにGDP(国内総生産)50兆円増えたって言って、安倍(晋三)総理は言っているけれども、あれはそもそもGDPの定義を変えて、これまで研究開発費というのがコストだったのを、投資というジャンルに入れることによって31兆円ほど、ふくらし粉があるんですよ。

 だから、皆さん。好景気だ、経済指標はそう言っていると言いますけれど、皆さん、好景気の実感ありますか? ない人は傘でその意志を示してください。景気が実感されない人、どうぞ皆さん、傘をふってみてください。

 さあ、そういう中で、経済の6割を占める個人消費が寒くなってしまうことを考えますと、より明確な将来のビジョンを示すことが最大の安心につながっていく。そして、これまでの経済成長、高度経済成長のためにつくられた社会制度、これも男性中心の制度ですよ。奥さんは家で子育てをして、そしてあとは親の面倒をみればいい。そのために103万円の壁、130万円の壁。そして配偶者控除。そういうのがセットになってきたのは、まさしく高度成長、男性が働く社会が中心となった社会制度のあり方ではありませんか。ここを変えていきましょうと私どもは申し上げている。

 百貨店でも、このお店でも、あちらこちらのお店にも、いろんなものが売っていますよね、日本は。でも足りないものがあります。それは真の将来の安心であり、そして今日より明日の方がきっといいという希望ではないでしょうか、皆さん、いかがでしょうか。

 どうぞ皆さん、国政に仲間をお送りください。今、高野区長が進めているアートカルチャー構想、ますます、この豊島区はさらに付加価値を高めていく、そのためにも国へしっかりとした人を送ってください。地元の皆さんの希望をかなえる。どうぞ勝たせてください。どうぞよろしくお願いを申し上げて、私からのお訴えとさせていただきます。最後までどうぞよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。