公明・山口那津男代表演説詳報 「公明党のエンジンなければ、まっすぐ飛べない」
衆院選投開票(22日)に向けて最後の日曜日となった15日、公明党の山口那津男代表は神戸市長田区のJR新長田駅前で街頭演説し、「少子高齢社会の大きな山を乗り越えるため、公明党が訴えてきた教育の負担を軽くすることをやらせていただきたい」などと強調した。詳報は次の通り。
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神戸の皆さん、こんにちは。なっちゃんです。ありがとうございます。この雨の中を公明党頑張れと大勢の皆さまに駆けつけていただきましたこと、心から感謝とお礼を申し上げます。皆さん、本当にありがとうございます。
いよいよ投票日まであと1週間となりました。この1週間で勝負が決まります。何を勝負するか。私たちが今、直面する大きな課題、どの政権にこれから乗り越える役割を託すか。これまでの自民党と公明党の連立政権、確かな実績を生み出し、そしてこれからの未来をしっかりと描く、この自民、公明の連立政権に勝たせていただきたい。ありがとうございます。「任せてくれ」。本当に神戸の方は心強い。
あの阪神淡路の大震災のときまで、災害はどこに起きるか分からないから、お互いさまだから、私有財産は我慢せざるを得ない。それが常識だった。しかし、この日本を代表する大都市が壊滅状態になって、そして国が何の手も差し伸べることができない。こんな理不尽なことはない。訴え続けて、そして被災者生活再建支援法をつくり上げ、さらには瓦礫の処理も政府が代わってやることができる。そういう仕組みをつくり上げた。
それに引き換え、皆さん、思い出してください。2009年に民主党政権が誕生しました。しかし、あの東日本大震災で、遅い、鈍い、心がない。批判されて大失敗したのが民主党政権だったではありませんか。
この人たちが今回の選挙では、バラバラになりました。ある人たちは、希望の党に身を隠します。ある人たちは、まっとうな政治と称して、立憲民主党をつくりました。何がまっとうな政治ですか。自分たちがまっとうなことをできなかったから、あの東北の被災地の皆さんは困った状態になったではありませんか。そういう反省もなく、まっとうな政治。こっちが聞きたい。まっとうなのは国民の皆さんでしょう。どうか、まっとうな判断を下していただきたいと思います。
そして政権を奪い返し、私たちは真摯に政策を、国民の皆さんの日々の悩み、日々の苦しみ、そこに正面から愚直に政策を実行してきたし、まずは経済の再生です。
あの民主党政権のときと比べると今、大学生、高校生の就職率は、過去最高になりました。あのころは、学生が就職したいといっても、企業に選ばれてしまって望むところに行けなかったんです。しかし、今では、むしろ学生の側から選んで、就職先を選んでいけるようになった。ここまで大きく変わったんです。
ハローワークに職を探しにいく。あの民主党政権の時代は、2人でいくと、仕事が1つしかなかったんです。しかし今いけば、仕事が3つある。3つの中から2人が選ぶことができようになったんです、皆さん。確実に経済を再生してきたのは公明党と自民党の連立政権だったわけであります。
そして、これからは、さらに急速に進む少子高齢社会。この大きな山を乗り越えるために、大胆な政策を打ち出しました。これまでも少子高齢化は進んできました。しかし、これからいよいよ団塊の世代、一番人数の多い世代です。この皆さんが今、70歳代にさしかかっています。これから後期高齢期を迎えていきます。一番のピークになる。その山を乗り越えるためにしっかりした政策を実行していかなければならない。
何をやるか。公明党が長年、訴えてきた教育の負担を軽くすることをやらせていただきたいのです。古くは教科書無償配布をやりました。児童手当の拡大をしました。そして今回は幼児教育の無償化。0歳から5歳まで、小学校上がる前、幼稚園に行く人も、保育園に行く人も、全て無償にしようということを実現しよう。これが公明党のお約束であり、連立政権の目標です。
さらに高校生、大学生になっても大丈夫か。そういう声に応え、返さなくてもいい奨学金を今年初めてつくったんです。まだ2000人余りの人にしか行き渡りません。これを来年以降、2万人を超える人に大きく拡大して、利用できるようにしてまいります。
さらにもう1つ。今回の選挙で公明党の公約に掲げてあるけれども、自民党の公約にはないという項目がありました。私立高校生の授業料実質無償化をやろうということです。
兵庫県も支援の措置はあります。北海道から沖縄まで何らかの措置はあるんですが、よく調べてみると、みんなバラバラなんです。支援の厚いところもあれば、薄いところもあります。住んでいるところによって学ぶチャンスが限られる。そんな日本ではなりません。どこに住んでいても、どの学校に通っていても等しく支援が受けられる。そういう全国的な制度をつくらなければならない。それが公明党の訴えなんです。
党首討論のときに、自民党の安倍(晋三)総裁に私が質問しました。「私立高校生の授業料実質無償化はぜひ全国展開して実現すべきです。どう思いますか」。安倍さんも「この件はしっかり検討します」と答えたではありませんか。教育負担の軽減を図ってまいります。
じゃあ財源はどうするのか。心配な声も聞かれます。この財源は消費税率を10%に引き上げる予定になっていますけども、そのときの税収が増える分。これは、民主党政権のときに自民党も公明党も含めて3つの党で約束した。そのときの使い道は「8割は国の借金を返すために使いましょう」ということになっていました。
しかし、自公で政権を取り戻して、経済を上向きにしてきましたから、あの約束した当時と比べると、国と地方の税収は22兆円以上も増えているんです。この勢いをしっかり生かして、借金を返すことはもう少し我慢して、いま手を打たなければ間に合わなくなる少子化、高齢化のために、その8割の中から2兆円を使い道を大きく変えて、しっかりとした社会保障、子育て支援に充てようというのが、この公明党、自民党の皆さんへの訴えなんです。
これを認めていただければ、しっかりと財政再建の計画も立て直し、社会保障、子育ても安心、そして未来の財政も安心、そういう政治を進めてまいります。皆さん、この大きな進め方、賛同いただけますでしょうか。ありがとうございます。ぜひ、この未来の安心をつくり出す公明党、自民党の連立政権にお任せをいただきたいと思います。
そして、この消費税率8%に上げたときの教訓があるんです。大事な教訓です。税率が高くなると、やっぱり私たちの財布のひもは固くなりがちである。消費が冷え込めば、せっかくの経済も勢いがとまってしまいます。だから私たちは3つ工夫をして、消費税を将来のために生かそうとしています。
その1つは、実行する時期を2019年10月に定めました。どういう時期かというと、次の年に東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。この1年前ですから、景気が上り調子になる。そのタイミングに合わせたということなのであります。
もう1つが、私たちが毎日買い物をするときに「ああ、消費税負担が重いなあ」と感じないように、飲み物や食べ物に軽い税率が適用になる。軽減税率を実施するということを決めさせていただいた。この軽減税率は共産党も反対、民進党、民主党も反対、自民党の中にも反対する人がいました。
しかし、消費が冷え込んでしまえば、せっかく消費税を上げたって税収は思い通りにならない。元も子もなくなる。だから国民の皆さんが安心して、将来のことも、今の生活のことも、ちゃんと対応できるように軽減税率を実行すべきだ。これを粘り強く説得し、実現したのは公明党であります。
3つ目が今、申し上げた使い道。これも借金返しのためだけではなく、もっと子育てや高齢化社会のために使わせていただく。使い道の変更です。
この3つをしっかりやれば私たちの生活も、未来の財政も、未来の社会も安心できるようになる。どうかこの仕事、公明党、自民党の連立政権にお任せいただきたいのであります。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
高齢者の皆さんのために、何もないのかっていう声が聞こえましたよ。ちゃんと考えています。10%に上げたとき、3つやることを決めていたんですね。
1つは、無年金の方に年金が届くようにしようということ。10%引き上げは2回延期しました。これは経済の力を蓄えて勢いを増していくためなんです。だけれど、期待していた高齢者の方々は「待ってらんない」と思われたでしょう。ですから、25年間、保険料を納めないともらう資格がなかった。これを10年に短縮、縮めてもらえるようにする。これを前倒しでやるべきだと公明党が強く訴えて、これが実現できたわけであります。
皆さん、いよいよ10月から全国で64万人の皆さんが年金をもらえるようになるんです。今までは一生年金がもらえない、がっかり。しかし、この10月からは一生年金がもらえる。このように変わる。これを実現したのは、公明党であり、自民党の連立政権なのであります。
残る2つ。年金はもらえるけれども、基礎年金の額に満たない。これじゃあ、心細い。そういう皆さんには、支援給付金をプラスアルファして応援をいたします。さらには介護保険料がなかなか自分の経済力では厳しい。そういう方の負担を軽くする、その範囲を広げさせていただきます。そしてこれを10%に上げるときを待っているのではなくて、この負担も前倒しで実行させていただきたい。これが公明党のお約束であります。どうぞ、お力を貸してください、皆さん。
もう1つ。今度の選挙で重要な課題があります。それは北朝鮮の問題をどうやって解決するか。これは、世界の国々と力を合わせて、北朝鮮に厳しく強く迫って、考え方を変えさせなければなりません。この世界と連携できる、そういう政治の力が必要なんです。
これまで民主党政権の時代に、中国とは政治対話もできないような厳しい状況に陥ってしまいました。しかし、対話の窓を開いたのは、自民党ではなくて、最初にやったのは私であり、公明党が対話の道を開いてきたんです。安倍さんと相談して、親書を預かって、中国の習近平、当時は総書記、お会いして、この大事な日中の関係、ちゃんと対話を重ねて、関係を改善していきましょう。そういう扉を開いた公明党が連立政権にいるから、この北朝鮮の問題も世界の国々と力を合わせて、解決できるようになるのであります。
皆さん、この連立政権は自民党のエンジンも大事です。公明党のエンジンもなければ、まっすぐ安定して飛ぶことはできません。国民の目線に立った、庶民の目線に立った、そういう公明党が連立政権にいることが大事なのであります。
選挙は甘くはありません。相手も強い。無所属と言っていたが、元をたどれば民進党であり、民主党の人たちであります。政権運営に失敗して、国民の生活を助けることができなかった。いろいろ公約は掲げるけれど、言ったことを実現できなかった。それが民主党政権だったでしょ。だから、この失敗を二度と繰り返してはならない。そこを強く、皆さまにお訴え申し上げたいと思います。
あと1週間が勝負です。この新長田駅前、鉄人28号の像があります。私はこの像を見ると、歌を思い出すんです。替え歌を歌いますからね、いいですか。最後の一節だけ。
♪手をにぎれ~自民と公明(正義の味方) たたきつぶせ 立民共産(悪魔のてさき) 敵にわたすな 大事な議席(大事なリモコン)
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