鉱工業生産、「持ち直し」判断は22年ぶり 11月、基調判断を上方修正

 

 経済産業省が28日発表した11月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整済み)は103・6となり前月より0・6%上昇した。半導体関連の増産が寄与した。基調判断は「生産は持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」に上方修正した。「持ち直している」の判断は約22年ぶり。

 経産省の担当者は基調判断の変更について「生産指数が東日本大震災前の水準を継続的に上回っている」と説明。半導体製造装置などの設備が伸びており底堅いと分析した。指数が2カ月連続の上昇となったのは今年初めて。

 業種別では業務用機械工業や電子部品・デバイス工業など10業種が上昇した。その他工業など5業種は低下した。

 半導体製造装置は台湾や韓国、米国向けの輸出が好調だった。半導体も自動車用やスマートフォン、タブレット向けなどが伸びた。

 生産の先行きは12月が3・4%の上昇、来年1月は4・5%の下落と予測した。輸送機械工業や金属製品工業が12月に伸びるものの、来年1月には反動減となる見込みという。