来年は米国株調整など注意 ドイツ銀 投資家向けリスク30項目指摘

提供:ブルームバーグ
金正恩・朝鮮労働党委員長の動きを報じるニュース番組=4月16日、韓国・ソウル駅(ブルームバーグ)

 ドイツ銀行は28日までにまとめたリポートで、米国株の調整や英国の欧州連合(EU)離脱方針撤回、アイルランドの大統領選挙など、投資家が2018年に注意すべきリスク30項目を列挙した。

 リポートはエコノミスト、トルステン・スロック氏がまとめた。この中でリスクについて「ボラティリティ指数(VIX)を動意づける潜在的要因としてだけでなく、われわれの基本シナリオよりも成長を上にも下にも振れさせ得る潜在要因として見る必要がある」と説明した。

 中央銀行に関するリスクについては、米連邦準備制度理事会(FRB)の新たな指導力が試されると指摘。日本銀行では黒田東彦総裁が退任し、目玉政策の長短金利操作(イールドカーブコントロール)が微調整される可能性があるとみる。また、4~6月期に欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策からの脱却を表明する可能性にも触れた。

 このリストでは不動産や政治関連のリスクも目立つ。オーストラリアとカナダ、中国、ノルウェー、スウェーデンで住宅バブルが破裂する可能性に言及。アイルランドとイタリア、ロシア、米国、英国の選挙も注目点に挙げた。さらに、ビットコインの価格急落やモラー米特別検察官の捜査、米国内での格差拡大について投資家に注意を喚起。ひと言「北朝鮮」とだけ記した項目もある。

 米国株については、バリュエーション(株価評価)とファンダメンタルズが一致していない可能性があり、調整の恐れがあると指摘した。(ブルームバーグ Joanna Ossinger、Luke Kawa)