ビットコイン12月乱高下 中旬は2万ドル弱も5日で4割下落 バブル崩壊近い?

 

 インターネット上の仮想通貨「ビットコイン(BTC)」の相場が荒れている。BTC価格は12月中旬に過去最高の1BTC=2万ドル近くに高騰したが、その後急落し一時1万1千ドル割れ。米シカゴ・オプション取引所などで先物取引が始まり、大口投資家の参入期待で買いが集中したものの、世界の中央銀行が高騰を懸念したのを受け、利益確定売りが進んだ。バブル崩壊を危惧する声も増え始めた。

 米情報サイト「コインデスク」によると、BTC価格は17日に過去最高となる1BTC=1万9783ドルを付けた。月初めは1万ドル前後だったが、数週間で2倍の2万ドルの大台に迫る水準まで急騰。年初の約1千ドルから1年で20倍に膨れあがった。だが、その後は下落に転じ、22日には最高値から4割超も下げ、1万1千ドルを割り込んだ。

 価格が急上昇したのは、10日にシカゴ・オプション取引所、18日には米シカゴ・マーカンタイル取引所でBTCの先物取引が始まったためだ。これまでは個人投資家がメインだったが、大口投資家の資金が流入して値上がりするとの思惑から続々と買いが集まった。

 だが、その後の21日、日銀の黒田東彦総裁が記者会見で、BTC価格は「異常に高騰している」と発言。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長も「極めて投機的な資産」と述べるなど、各国の金融関係者が市場の過熱に警鐘を鳴らし投資家の売りにつながったとみられる。

 北朝鮮がBTCをサイバー攻撃の標的にしているとの見方が広がり、売りに拍車がかかっている可能性もある。韓国の仮想通貨取引所「ユービット」は19日、ハッキング被害で顧客の資金が流出、破産申請に追い込まれたが、北朝鮮の犯行とする説が浮上している。

 現在は買い戻しもあって1万3千~1万5千ドル台で推移。今後の値上がりを期待して、一時的に下落したタイミングで買いを入れる動きも出ている。

 一方、バブル崩壊が現実味を帯びてきたとする意見も強まってきた。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの廉了主席研究員は「BTCはバブルと言わざるを得ず、短期間のうちに価格が暴落するリスクを抱えている」と話している。