中国企業のIPO、目玉はテンセント音楽事業 ユーザー既にスポティファイの2倍

提供:ブルームバーグ
取材に応じるテンセント・ミュージックのアンディー・ナン氏(ブルームバーグ)

 中国企業の2018年の新規株式公開(IPO)の目玉の一つは、アジア最大のインターネット会社である騰訊(テンセント)傘下の音楽事業だろう。関係者によると、音楽ストリーミングとダウンロードのサービスを提供するテンセント・ミュージックは、少なくとも10億ドル(約1124億円)規模の資金を調達、企業価値は100億ドルに上るとみられる。どの市場に上場するかはまだ決定されていない。

 同サービスの3つのプラットフォームを合わせた有料サービス利用者数は、既にスポティファイの2倍になっている。

 プライス・ウォーターハウス・クーパース(PwC)による予想では、中国本土でのデジタルミュージック販売の向こう4年間の成長率は88%。テンセントにはそれを踏み台に事業を拡大する狙いがある。アップルミュージックは15年にサービスを開始したが、中国で販売されるスマートフォンはアンドロイドOSが大部分を占めている。スポティファイは中国への事業拡大をまだ発表していない。

 テンセント・ミュージックのバイスプレジデント、アンディー・ナン氏によると、同サービスは、7億人の月間アクティブユーザーに1700万余りの音楽を提供。これまでに約1億2000万人が、楽曲のストリーミングや購入のため同サービスに料金を支払った。スポティファイの有料ユーザー数は6000万人だ。

 テンセント・ミュージックは「QQミュージック」「酷狗(クーグー)」「酷我(クーウォー)」の3つのプラットフォームで、地元のアーティストの楽曲や西欧のポップミュージックなどを中国で販売している。(ブルームバーグ Lulu Yilun Chen)