【静岡知事会見抄録】沼津駅高架化、原町地区発展の起爆剤に
【遠州灘野球場】
--遠州灘海浜公園篠原地区(静岡県浜松市西区)を候補地とする新野球場の整備について、浜松市議会の特別委員会が「県に基本計画策定を要望する」との結論を出し、市は平成30年度当初予算案に関連経費を計上する方針だ。県の対応は
川勝平太知事「県としてはいつでも基本計画策定の予算を計上できる準備はできている。もうしばらく、浜松市の動きを見守りたい。市の特別委の結論は、県に公園基本計画の策定を要望するものの、篠原地区に野球場の建設を認めるものではないというものだった。そうであるならば、市議会で篠原地区への野球場整備を要望する意思を示すことが大事ではないか」
【火山噴火対策】
--草津白根山で予想もされない場所での噴火があった。富士山を含む火山の監視体制や県の対策は
「監視体制については、富士山に47、伊豆東部火山群に35の観測機器を設置している。気象庁はそれらのデータの異常の有無を常時監視し、情報発信の体制をとっている。草津白根山の噴火を踏まえて、国に観測体制の充実などについて要望したい。県の対策としては、住民や登山者の安全確保のために避難計画の策定、避難訓練の実施などを行っている。また、噴火時の避難ルートマップを登山者全員に配り、登山届専用アプリの普及、情報伝達訓練の実施などによって、登山者らの安全対策を進めている」
【沼津駅高架化事業】
--JR沼津駅の鉄道高架化事業について、沼津市が30年度当初予算案に土地収用法に基づく調査の費用を計上する。この動きをどうとらえているか
「大沼明穂市長が、反対派の全ての家を単身で訪問して、話し合いを徹底している。市長の判断で今この方向に踏み出すべきだと思ったのだろう。四十数軒あった不同意が、少しずつ理解をいただいて、32軒になった。(貨物駅の移転先候補地である)原町地区の方々に、迷惑施設が来るというイメージではなく、発展の起爆剤になる、原町の将来を明るくするものだと違う見方で検討してもらうことも必要ではないか」
--原町地区にはどのようなメリットがあるのか
「いわゆる貨物駅ではなく待避線とする。首都圏の有事に備えるための物流の拠点として、貨物機能は持っていたいが、事実上待避線だ。上下線あわせて数本、しかも昼間しか使わない。駅の上に避難タワーをつくるようなアイデアも出ている」(2日の定例会見)
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