年度末株価、27年ぶり高値2万1454円 日米政治リスクで先行き予断許さず

 

 平成29年度末を迎えた30日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比295円22銭高の2万1454円30銭と、年度末としては2年度末以来27年ぶりの高値水準となった。28年度末と比べ2545円04銭(13・5%)上昇し、2年連続で前年度末を上回った。ただ、日本株への影響が大きい米国株は2月の急落後も不安定な値動きが続く。日米の政治リスクも横たわり、新年度相場の先行きは予断を許さない。

 2年連続で前年度末を上回ったのは、今年1月下旬まで続いた日米株高の効果が大きい。終値では、日経平均は1月23日に2万4124円15銭とバブル経済崩壊後の最高値を更新。米ダウ工業株30種平均も、1月26日に過去最高値の2万6616・71ドルをつけた。

 年度末の株価上昇は、株式を保有する企業にも影響する。野村証券が30日発表した試算では、3月期決算の上場事業法人の保有株式の含み益は29年度末現在で、28年度末比22・5%増の18兆5千億円と、過去最高を更新したもようだ。

 しかし、2月以降の日米の株式相場はさえない。ダウ平均は、米景気に逆風となる米長期金利の急上昇を引き金に、2月上旬に終値で1千ドル超の急落を2度起こした。米株の不安定な値動きに、年明けから徐々に進んだ円高ドル安や、米通商政策の保護主義色の強まりが追い打ちをかけ、日経平均は1月23日の高値と比べて3月下旬に一時3500円超も後退した。

 30年度の株式相場では、引き続きトランプ米大統領の動向が注目される。秋には中間選挙を控え、有権者を意識して対外的な強硬策を繰り出す懸念がくすぶる。また国内では、森友学園への国有地売却に関する決裁文書改竄問題を背景に、円安・株高を演出してきた安倍晋三内閣の支持率が下落している。

 一方、日本株の緩やかな上昇基調は崩れないとみる向きも多い。ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「足元の為替水準なら企業業績が減益に転じることはなく、30年度末の2万5千円は堅いのでは」と指摘した。(森田晶宏)