営業益、10年ぶり最高の公算 東証上場企業の決算発表ピーク、円安が押し上げ要因に

 
上場企業の2018年3月期決算がピークを迎えた。資料を投函する各企業の担当者ら=11日午後、東京都中央区

 東京証券取引所に上場する企業の2018年3月期決算発表が11日、ピークを迎えた。SMBC日興証券が10日までに発表を終えた東証1部上場企業743社(金融除く、全体の56.1%)の決算を集計したところ、本業のもうけを示す営業利益は前期比16.9%増の28兆1860億円だった。営業増益は6年連続となり、リーマン・ショック前の08年3月期以来、10年ぶりに過去最高を更新する公算が大きい。

 期中の平均為替レートが1ドル=110円程度と前期より2円程度の円安水準で推移し、自動車や機械など輸出産業の業績を押し上げた。米国を中心に世界経済が堅調に推移したうえ、企業が原価低減などを続けて「稼ぐ力」も向上している。

 売上高は8.0%増の349兆6570億円、経常利益は18.5%増の31兆6060億円と増収増益だった。最終利益も26.1%増の22兆9560億円となり、2年連続で過去最高を更新しそうだ。

 19年3月期の業績予想は10日までの集計で、売上高、営業・経常利益は増加する見通し。最終利益はやや減少するが、引き続き業績は堅調に推移すると見込んでいる。