医療態勢手薄…国や病院が注意喚起 当番医確認や処方薬多め確保を
■10連休対応
「子供が熱を出したら」「持病が悪化したら」。皇位継承に伴う10連休中、身近なかかりつけ医や一部の総合病院の外来診察が休みになり、医療態勢が手薄になる。基本的に例年の大型連休と大きな違いはないが、国や病院は、当番制で診察する地域の医療機関をあらかじめ調べておくよう勧め、糖尿病や高血圧などの持病がある人には薬を多めに処方してもらうよう呼び掛けている。
例年の大型連休中、地域の診療所は、持ち回りで診察する「当番医制」を実施する。開業医が中心の日本医師会が各都道府県の医師会に10連休中の対応を尋ねたところ、回答があったうちの6割が「例年と同様の予定」とした。
総合病院は、急患には従来通り24時間対応し、特例的に2~3日、外来診察をする病院が多くなりそうだ。医療コンサルティング会社が全国123の総合病院に実施した調査では、8割が外来診察や手術を行う方針だった。ただ10日間外来を受け付ける病院はまれで、4月30日と5月2日を診察日とする病院が多かった。
過重労働になりがちな医師の負担を考慮し休みを選ぶ総合病院もある。
北陸の基幹病院である金沢大病院(金沢市)は、救急は24時間対応するが、外来は休診にする。平均1500人が受診する平日同様の対応には医師や看護師、事務職員ら約1800人の出勤が必要になる。蒲田敏文病院長は「地方の病院は慢性的に医師不足。休日に働いても代休が取得できず、サービス出勤になってしまう」と説明する。
手術は実施の遅れが命に直結するケースもあるため、2日間、手術日を設けた。連続して受ける必要がある放射線治療や人工透析は通常通り対処する。
「急変しても主治医に診てもらえない」と案じる患者や患者の家族もいるが、蒲田病院長は「困ったら救急を受診してもらい、必要なら担当医も呼び出す」と理解を求めている。
連休中は、海外からも多くの観光客が見込まれ、都市部の救急がパンクする恐れも。厚生労働省は、救急の負担を軽減するため、軽症の場合は自治体の広報で当番の医療機関を調べて受診することや、救急相談ダイヤル「#7119」(自治体によっては別の番号や実施していない場合もある)の活用を呼び掛ける。
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