ポイント還元制度進まぬ登録 いまだ中小10万店、増税開始に間に合わぬ恐れ
10月に予定されている消費税率の引き上げに伴うキャッシュレス決済のポイント還元制度をめぐり、登録申請した中小事業者の店舗が、これまで10万店程度にとどまることが29日までに分かった。対象となる店舗は全国に数百万あるとされ、中小事業者に制度がまだ浸透していない現状が浮かび上がった。
7月中までに制度の登録申請をしないと、10月1日の増税時に間に合わない恐れがある。政府は最終的には100万店以上の登録を見込んでいるが達成できるかどうかは不透明で、消費の腰折れを防ぐための経済対策としての効果が十分に出ない可能性が出てきた。
経済産業省は7月中に初めて途中経過を発表する。受け付けは来年4月まで続ける予定で、同省は消費者向けなどの広報活動を強化し、登録店舗数を少しでも増やしたい考えだ。
ポイント還元制度は増税による消費の冷え込みを防ぐ狙いで、10月から来年6月まで実施する。中小事業者が経営する店舗で、クレジットカードやQRコードなどを使ったキャッシュレス決済で支払った顧客に、ポイントで2~5%分が戻る仕組みだ。ポイントの原資は国が負担する。
登録にはクレジットカード会社など決済事業者を通じた手続きが必要で、一定の時間がかかる。制度推進側の関係者は、思ったより伸びていないと認めた上で「中小店舗の資本金や経営実態など各決済事業者による審査に時間がかかっている面もある」と釈明する。
政府は事務局のホームページで、ポイント還元開始直前は申請が殺到し登録が間に合わない恐れがあるとして「申し込みは可能な限り7月中に」と呼び掛けている。
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【用語解説】ポイント還元制度
クレジットカードやQRコードなど現金を使わずに支払うと、代金の5%分を購入者にポイントで還元する仕組み。コンビニエンスストアなどの還元率は2%。JCBやLINE(ライン)といった決済事業者が参加を決めている。5月中旬から決済事業者を通じ、中小店の登録を開始した。今後、ホームページ上などで登録者の公表を予定している。
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