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トランプ氏「合意間近だ」 安倍首相と会談 貿易交渉決着へ詰め

 安倍晋三首相は25日午前(日本時間同日夕)、フランス南西部のビアリッツでトランプ米大統領と会談した。日米貿易交渉で大枠合意した閣僚協議を踏まえ、9月の最終決着に向けて詰めの議論を行う。トランプ氏は会談に先立ち「大きな貿易協定で合意間近だ」と述べた。米イラン対立で緊張が高まる中東情勢をめぐって意見交換。北朝鮮による相次ぐ短距離弾道ミサイル発射を受け、非核化に向けた連携の在り方を話し合う。

 韓国政府による日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄決定を受け、トランプ氏が首相に日韓対立の解消を促す可能性もある。

 日米貿易交渉は23日まで米ワシントンで茂木敏充経済再生担当相とライトハイザー通商代表の協議が行われた。農産物への関税引き下げを環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の水準に抑える一方、日本が求めていた自動車関税の撤廃は見送ることなどで大枠合意した。

 北朝鮮に対し、トランプ氏は短距離ミサイルの発射を問題視しない姿勢だが、短距離でも本州や九州の一部に到達可能。首相が「重大な脅威」との立場でトランプ氏を説得し、北朝鮮に連携して自制を働き掛けられるかどうかも問われる。

 イラン情勢で首相は、中東・ホルムズ海峡の安全確保に向けた米主導の有志連合構想を踏まえ、日本の検討状況を説明。自身が6月にイランを訪問し最高指導者ハメネイ師らに対話を提起した経緯から、外交努力による解決を訴えたい考えだ。(ビアリッツ 共同)