米脱退の悪夢、寸前で回避 国際郵便、料金の上昇も

 

 小型国際郵便の料金改革を巡り、米国が万国郵便連合(UPU)から脱退するという「悪夢のような筋書き」(フセインUPU事務局長)は、離脱予定日まで1カ月を切った25日、回避された。国際郵便の混乱という危機は脱したが、中長期的には国際郵便の料金上昇も見込まれることになった。

 25日のUPU臨時大会議では、国外から到着する郵便を国内で配達する際の料金を、2021年から各国が独自に設定できることに全会一致で合意した。国内での郵送料が割安に設定されていた海外からの郵便に、本来あるべき金額を課せるため、郵便事業の担い手には、負担軽減となる。

(共同)