中国・海南省がフィリピン・ダバオ訪問 姉妹都市関係視野に観光強化
フィリピン南部ミンダナオ島のダバオ市を、中国人民政治協商会議(政協)海南省委員会の毛万春委員長ら代表団が訪問し、ダバオ市と海南省三亜市との間で将来、姉妹都市関係を築くことを望んでいることを明らかにした。比経済紙ビジネスワールドによると、海南省政府関係者がダバオ市を訪問するのは今回が初めて。
毛氏は、「将来、中国の観光地として名高い海南省三亜市とダバオ市の姉妹都市関係を確立したいと考えている。三亜市は中国で最も開放的な地域だ」と意欲を示した。
ダバオ市も観光産業が発展していることから、姉妹都市提携が実現した際には、観光における連携が優先分野になるとの考えを示した。
毛氏はまた、「ドゥテルテ大統領は何度も中国を訪れ、海南島で開催された『博鰲(ボアオ)アジアフォーラム』年次総会にも出席した。
前回の同フォーラムでドゥテルテ大統領は、習近平国家主席と会談しており、フィリピンと中国はさまざまな分野で協力協定を締結できると信じている」と語った。
ダバオ市観光事業事務所のヘネローセ・テーソン会長は、「海南との観光面での提携は投資につながるチャンスも多く、国際会議の開催誘致などにも熱心なダバオ市にとってチャンスだ」と応じた。
海南省側は観光をはじめ、農業、貿易面での交流も深めたい考えだ。農業面について毛氏は、海南省とダバオ市の双方が熱帯に属していることから、農作物の栽培品種が共通している点を指摘。さらに、毎年12月に海南省で行われる「国際冬季農業見本市」で、ダバオ市が農産品を展示することを歓迎すると述べた。
毛氏はこのほか、「海南省は経済特区として50カ国以上から投資を求めており、フィリピン側からの参画を熱望している」とも語った。
ダバオ市商議所のアルトゥーロ・ミラン会頭は、「ダバオ国際空港はミンダナオからブルネイ、インドネシア、マレーシアをつなぐ国際ゲートウエーだ」と地理的優位性に言及し、「毛委員長たちの訪問はダバオとの貿易関係が拡大する契機となり、それがミンダナオ島全体に広がることを願っている」と語った。(シンガポール支局)