ブラックストーン ユニゾTOBの意向
世界最大手の米投資ファンド、ブラックストーンは15日、ホテル運営のユニゾホールディングスに対し株式公開買い付け(TOB)を1株当たり5000円で実施する用意があると発表した。ユニゾの賛同を条件としており、別のファンドが実施中のTOB価格より1000円高い。23日までに賛同を得られない場合、敵対的TOBなどあらゆる選択肢を検討するという。
ブラックストーンは、ユニゾの従業員の労働条件を維持、改善することを約束すると表明し、従業員に株式を取得する機会などを与える考えを示した。
ブラックストーンはこれまで、ユニゾに対し水面下でTOBを打診してきたが、ユニゾの取締役会は「従業員の雇用維持を確保する仕組みが示されていない」として2度にわたり拒否してきた。ユニゾをめぐっては、旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が7月に敵対的TOBを仕掛けたが失敗に終わった。
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