欧州議会がEU離脱協定を可決 31日の離脱に向けた主な手続きが完了

 
ロンドン市内の欧州議会事務所に掲げられた英国旗とEU旗(AP)

 【ロンドン=板東和正】欧州連合(EU)の欧州議会は29日、本会議で英国の離脱条件を定めた離脱協定案を賛成多数で可決した。英側は既に離脱関連法案が成立しており、31日の離脱に向けた英・EU双方の主な手続きが終わった。EUから加盟国が脱退するのは初で、欧州は大きな転機を迎える。

 英国を除く27加盟国が30日に承認し、離脱に向けた手続きが完了する予定。英国は31日午後11時(日本時間2月1日午前8時)にEUから離脱し、EUとの現状の経済関係を12月末まで継続する「移行期間」に入る。