ボーイング 「737MAX」余波 通期22年ぶり赤字

 

 米ボーイングが29日発表した2019年12月期決算は、最終損益が6億3600万ドル(約690億円)の赤字に転落した。通期の最終損失は1997年以来、22年ぶり。2度の墜落事故を起こした主力機「737MAX」の運航停止に伴う航空会社への補償費用などがかさんだ。関連費用は20年にかけ186億ドル(約2兆円)に上る見通しだ。

 売上高は前期比24%減の765億5900万ドルだった。

 19年10~12月期の決算は、売上高が前年同期比37%減の179億1100万ドルとなり、最終損益は10億1000万ドルの赤字に陥った。四半期としての最終損失は同4~6月期以来、2四半期ぶり。(ニューヨーク 共同)