海外情勢

議員若返り図る 韓国野党が方針

 韓国の総選挙が4月に迫る中、最大野党「自由韓国党」の黄教安(ファン・ギョアン)代表が先ごろソウルで記者会見し、文在寅(ムン・ジェイン)政権の経済政策などを批判、「総選挙での圧勝を通じて政権の暴走を防ぐ」と対決姿勢を鮮明にした。現役国会議員の約半数を引退させ、若返りを図る方針を示した。

 後任候補者の3割を20~40代から選ぶことも明らかにした。「文政権に反対する全ての国民の大統合を実現させる」とも表明し、保守勢力の結集に重ねて意欲を示した。同党は現在、国会(定数300)で与党「共に民主党」の129議席に次ぐ108議席を有する。

 黄氏は、最低賃金の引き上げなどで庶民の購買力を高めて経済成長を図る文政権の政策「所得主導成長」や脱原発路線、検察改革を強く批判。対北朝鮮政策をめぐっても「平和を嫌う国民はいないが、偽の平和はもうたくさん」と述べ、文政権の融和路線で米韓同盟が揺らいでいると訴えた。(ソウル 共同)