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欧州中央銀行が環境債買い入れへ ラガルド総裁の目標達成

 【ロンドン=板東和正】国債や社債を購入し資金を市中に供給する量的金融緩和政策をめぐり、欧州中央銀行(ECB)は22日、一定の環境目標に連動して利息を支払う「グリーンボンド」(環境債)を購入対象にすると発表した。来年1月から開始する。ECBのラガルド総裁は以前から、量的金融緩和政策を環境問題への対応に活用する考えを表明していた。ラガルド氏が掲げる目標が達成された形だ。

 一定の基準を満たした環境債は通常の量的緩和の枠組みに加え、新型コロナウイルス流行による経済の混乱に対応するための資産購入枠でも買い入れが可能とした。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、環境保護運動家らはECBに対し、環境債の購入を増やすよう求めてきた。ラガルド氏は今年7月、FTに「気候変動と戦うために利用可能なあらゆる手段を模索したい」と強調。1月にも「気候変動と戦うことは全員の責任だ」と語り、積極的な対応を行うことを示唆していたが、新型コロナの感染拡大への対応を優先するために、ECB内の議論が延期されていた。