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宮城県美術館、現地改修へ 知事が方針転換
老朽化が進む宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転をめぐり、宮城県の村井嘉浩知事は16日、美術館を移転せずに現地改修する方針を明らかにした。県はこれまで美術館を県民会館(同区)などと仙台医療センター跡地(同市宮城野区)に移転集約する方針を軸としていたが、村井知事は「(美術館の)文化的価値を再評価した」と説明。県は今回の方針について、28日に県民向けの説明会を開く。
県が当初示していた移転集約案では、美術館の撤去・譲渡を前提とする場合、国の事業債を使い650億円に抑制できるとしていた。県によると、美術館については現地改修した上で、県民会館と「みやぎNPOプラザ」を仙台医療センター跡地に移転。改修費などを含めた30年間の事業費の総額は760億円との試算が示された。
この日の会見で村井知事は「(美術館を)壊すことはできないという判断に加え、民間への譲渡先を模索したが実現しなかった」とした上で「財政的な視点だけでなく、文化的価値の重要性を見直すことにした」と方針転換の理由を説明した。
県美術館は昭和56年に開館。平成2年には、大和町出身の彫刻家を冠した「佐藤忠良記念館」が県美術館に隣接する形で開館した。