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武蔵野大学、起業家教育専門の学部新設 教員にベンチャー幹部ら

 武蔵野大学(東京都江東区)は、実践的な起業家教育を手掛けるアントレプレナーシップ学部(EMC)を来春に開設する。社会の第一線で活躍する起業家を教員として起用。社会課題の解決に向けて自ら考え、行動することで、起業や新規事業の立ち上げといった手段を通じ、社会における新たな価値を生み出せる人材を育てる。

 1学年当たり60人の学生を受け入れる。必修の海外研修では、現地のスタートアップと呼ばれる創業初期のベンチャー企業の経営者の前でプレゼンテーションを行う。

 学部長にはヤフーの伊藤羊一コーポレートエバンジェリストが就任する。2011年の東日本大震災後にイチゴ農園を立ち上げた農業ベンチャー、GRA(宮城県山元町)の岩佐大輝最高経営責任者(CEO)、起業支援リバネス(東京都新宿区)の井上浄副社長ら30人を教員として迎える。

 西本照真学長は「次代の日本や世界を担い、さまざまな社会課題を解決できる人材を養成したい」と話す。