海外情勢

TikTok創業者がCEO退任へ 共同創業者が後任に

 【北京=三塚聖平】動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国IT企業の北京字節跳動科技(バイトダンス)は20日、創業者の張一鳴氏が最高経営責任者(CEO)を退任すると明らかにした。中国メディアによると、後任は共同創業者の梁汝波氏で、年末までにCEO職を引き継ぐ。

 張氏は、社内向けのメッセージで「会社の日常的な管理業務をやめて、創業者として長期戦略や企業文化、社会的な責任などに集中する」と表明した。

 バイトダンスは2012年の設立で、ティックトックなどの人気アプリを展開している。昨年夏には、安全保障上の懸念があるとして米政権からティックトックの米国事業売却を求められるなど、米中対立の焦点の一つになっていた。最近では習近平指導部が中国IT大手への締め付けを強めているが、張氏のCEO退任とこうした問題との関連は不明だ。