前部がトヨタ自動車の「カローラ」、後部がホンダの「フィット」を模倣したとされる中国産の乗用車【拡大】
中国の日本に対する模倣技術の巧妙さは、すでに近年、“急成長”を遂げている。
中国・上海市。毎年80万人以上が来場する「上海モーターショー」の会場で、元ホンダ知的財産部長で日本知的財産協会の久慈直登専務理事は信じられない現実を知った。数年前のことだ。中国の自動車メーカーが、前部はトヨタ自動車、後部はホンダのデザインを盗用した乗用車を展示していたのだ。
中国は日本と異なり、製品の一部の形状やデザインなどを登録する「部分意匠制度」が存在しない。つまり、複数の自動車メーカーのデザインを模倣する「切り張り」は、現行の知財関連法に抵触せず「特許情報を吸収した模倣業者の手口が年々進化し、取締当局とのいたちごっこに陥っている」(久慈氏)。
中国といかに、つきあうか
日中貿易が強まることで、模倣ビジネスで日本企業を悪用する中国人が増加するのは当然の流れだ。