【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(10) (1/3ページ)

2014.1.3 05:00

脱穀後、籾は圃場で計量、袋詰めされ、ボートで精米所に運ばれる=13年3月、パテイン(筆者撮影)

脱穀後、籾は圃場で計量、袋詰めされ、ボートで精米所に運ばれる=13年3月、パテイン(筆者撮影)【拡大】

 ■種子から始まるよいコメづくり

 2013年11月、3週間ほどミャンマーに滞在して、パテイン、ラプタ、ミャウンミャ、ヒンタダと、エーヤーワディ・デルタ核心部を訪ね歩いた。国際協力機構(JICA)が11年8月から5年計画で行っている「農民参加による優良種子増殖普及システム確立計画プロジェクト」の短期専門家として、種子販売促進のための提言を行うことが目的であった。今回は、この仕事で見聞した「ミャンマー稲種子事情」を概観してみよう。

 ◆多様な品種が混在

 ミャンマーの稲田に立てば、稲の稈長(かんちょう)(地面から穂首までの長さ)や穂長(ほちょう)(穂首から稲の先端までの長さ)が一様でないことにすぐ気づく。異なる種子が入り交じっているからである。品種によって種子が発育・肥大する登熟(とうじゅく)期が異なるため、一斉に収穫すると、未熟籾(もみ)や過熟籾が混交する。これを籾摺(もみすり)・精米すると、粒径が異なるうえに熟度も異なるため、破砕米が多く発生して、精米歩留まり率が落ちる。この結果、丸米だけを販売しようとすると価格が上がってしまうので、破砕米も混合して売ることが多くなり、ミャンマー米の品質評価は下がることになる。

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