--日本はマンダレー空港の整備事業を落札したが
「ミャンマー政府は(ヤンゴン、マンダレー、バゴーの)3カ所の空港整備工事を行う。マンダレー空港は、日本企業が落札したことで良かったではないかと言う。しかし、マンダレー空港整備は、大統領から特命として依頼されたものだ。それを途中から公開入札だというのでは、だれを信頼すればいいのか。日本としては使命感に燃えてやってきたことが、そうでなくなったのは残念無念なことだ。私も不愉快な思いをした」
--渡邊氏が、ミャンマー支援に力を入れるのは利権のためではないかという批判がある
「ミャンマー支援で、なにか甘い蜜があるというような記事が出たこともあるが、そういう気持ちでやってきたことはない。国のため、日本企業のためにプラスになり、ミャンマーの力になることをやってきた。私自身はこれから選挙に出ることもない。自分のカネを使い果たして、家まで担保に入れてやっているのに残念だ」
--今年、ミャンマー政府にとっての課題は何か
「ミャンマー政府自身が、どこの部分を、どこの国と協力するのかというのを明確にすべきだ。テイン・セイン政権はあと2年しかない。世界中から投資や協力の提案があるからといって、あちこちでふらふらと躊躇(ちゅうちょ)していてはだめだ」(編集委員 宮野弘之)