【飛び立つミャンマー】高橋昭雄東大教授の農村見聞録(18) (1/3ページ)

2014.7.18 05:00

 ■村の組織はうたかたのごとし

 農村見聞録の16回目で、ティンダウンジー村のウー・タンマウンの納棺の写真を掲載した。今回は、彼の葬儀にかかわった村の組織の話から始めよう。

 ◆花婿が入村金

 この村には、慶事(ターイェー)と弔事(ナーイェー)にかかわる組織「ターイェー・ナーイェー・アティン」がある。日本語にすると「慶弔組合」である。ミャンマーの国中にあるわけではないが、マンダレー周辺の「上ミャンマー」と言われる地域の村にはたいてい、この組合がある。

 慶弔金は主に「ユワー・ウィン・ジェー(入村金)」によって賄われる。村の娘を他村の男が娶(めと)ったとき、娘の村にある慶弔組合に、花婿側が金銭を支払うのが「入村金」だ。組合はそれを蓄えておいて、村で慶弔時に使う食器や椅子などの備品の購入に充てる。組合の実務は数人の委員によって行われ、村人は備品を利用するだけである。この委員たちが慶弔金を出すこともある。

 ウー・タンマウンの葬儀の際、テント、テーブル、食器などは、慶弔組合が提供した。だが、彼の棺を乗せて村から墓地まで運んだ、日本製ワンボックスカーを改造した「霊柩(れいきゅう)車」を提供した組合は、また別の組織だった。つまり、村には2つの慶弔組合がある。

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