インドでハンバーガー市場のシェア争いが激化しそうだ。同国は経済成長による中間所得者層の拡大や食生活の変化などに伴い、ファストフードの需要が増加するなか、ハンバーガーの消費拡大を見込んで、今後、世界大手ハンバーガーチェーンが続々と同国に参入する。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。
米ハンバーガーチェーン大手のバーガーキングは、今年末までに西部ムンバイ、首都デリーに店舗を開設する。2015年1月には西部アーメダバードなどにも出店する予定だ。また、米ウェンディーズは、15年4~6月をめどにインド進出を計画している。
同国では販売されているハンバーガーの約75%がベジタリアン(菜食主義者)向けで、消費者の多様なニーズを反映したメニュー開発が市場参入に欠かせない。
米国でハンバーガーショップ店舗数5位のカールス・ジュニアは、年内のインド進出に向けて、メニュー開発に3年を費やし、メニューの6割をベジタリアン向けにするという。高級志向のハンバーガーを提供する同社は、インド全土で1000店舗の展開を目指す。