【世界を究める】(1)メコンの“3回廊” インフラ改善、発展の原動力に (2/3ページ)

2014.10.21 05:00

 ◆陸路で貿易の可能性に道開く

 東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の中で、メコン地域5カ国は陸上国境の割合が5割を超える。特に海に面していない陸封国ラオスをはじめCLM3カ国の割合が特に陸上国境の割合が高い。

 ラオスではベトナム戦争が終結した1975年まで内戦下にあり、カンボジアの内戦終結は91年、ミャンマーの軍政から民主化への移行は2011年になってようやく実現した。3カ国のASEAN加盟は90年代後半で、市場経済導入はタイなど周辺他国に比べて大きく遅れた。

 これに加え海岸線が少ないことが、貿易による恩恵をさらに享受し難くしていたのだ。その意味で、陸路による貿易の可能性に道を開いた経済回廊の意義はきわめて大きい。

 経済回廊の開発を通じて陸上国境貿易の規模は着実に拡大している。そして、バンコク、ハノイ、ホーチミンなど既存の生産拠点が相互に結ばれ、これら都市近郊の多国籍企業は、海路・空路に加え、陸路による拠点間の部材のやり取りを活発化させている。

 ラオスのサバナケットの企業には、タイのレムチャバン港から第三国に輸出する動きがある一方、ベトナムのダナン港を活用する企業も出てきている。賃金上昇が著しいタイでは、労働集約的な工程を労賃の安いCLMの工場に移し、タイのマザー工場との間で工程間分業(フラグメンテーション)をする「タイプラスワン戦略」を実践する企業も出始めた。

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