外資系企業も入居するマレーシア北西部ペナン州の工業団地。同国は投資流入の加速で競争力強化を図る(ブルームバーグ)【拡大】
このほかにも製造業の高付加価値化、労働生産性向上などを目的に、ゴム、プラスチック、家具、繊維、木製品など労働集約型産業の自動化に向けた投資に対して税額控除などの措置を講じるという。
ムスタパ通産相は「進出してくる多国籍企業などの経営を支援するとともに、マレーシアが最大限の利益を得られる仕組みだ」と述べ、新たな優遇策の実施が同国経済にとっても大きな転換点となるとの見解を示した。
昨年、マレーシアの投資認可額は前年比約7%増の2359億リンギットで過去最高を更新した。ASEAN各国が成長加速を目指して投資誘致を強化するなか、同国の新たな優遇策が成功するか、域内各国の注目を集めそうだ。(シンガポール支局)