インド 低温物流網、全事業が始動 残り30案件140億円の整備認可

2015.5.29 05:00

トラックに山積みされたバナナ。インドは食料廃棄量の低減に向け低温物流網の整備が進んでいる=西部ムンバイ(ブルームバーグ)

トラックに山積みされたバナナ。インドは食料廃棄量の低減に向け低温物流網の整備が進んでいる=西部ムンバイ(ブルームバーグ)【拡大】

 インドは低温物流網の整備を加速する。同国政府は今月、総費用72億5000万ルピー(約140億円)となる低温物流事業30案件を認可した。同国では低温物流網整備に向けた事業計画が138あり、うち108事業が認可済みだった。今回の認可ですべての事業が動き出すことになる。現地紙エコノミック・タイムズなどが報じた。

 総費用のうち、同国食品加工工業省が1事業につき1億ルピーを上限に補助金を交付し、残りの約47億ルピーは民間などから投資を誘致する。

 同国では、生鮮品を冷凍・冷蔵で保管し運搬する低温物流網の整備が遅れている。農産物などの取引を手掛ける全国直物取引所(NSEL)によると、低温保存容量は約6100万トンが必要とされているものの、現在の容量は約3200万トンで2900万トン分が不足している。これにより、野菜や果物など農産物の生産量のうち約16%が運搬途中で廃棄され、年間損失額は4400億ルピーに上ると同国政府は推定する。

 ハルシムラト・バダル食品加工工業相は、低温物流網を整備して食品廃棄量を低減すれば、食料品の価格上昇を抑制できるとともに、農民の雇用創出にもつながると期待を示した。

 英市場調査会社テクナビオによると、インドの低温物流市場は2014年から19年にかけて、年平均27%増で急拡大すると予測される。政府は、低温物流事業に外国企業が現地企業を設立する際の出資上限を100%とするなど外資誘致を強化しており、今後、同市場をめぐる国内外の企業の動きが活発化しそうだ。(ニューデリー支局)

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