日米欧「市場との対話」に苦戦 FRB利上げ、金融政策ばらつき (1/4ページ)

2015.12.18 10:17

FRB本部(米ワシントン)=ブルームバーグ

FRB本部(米ワシントン)=ブルームバーグ【拡大】

  • ECB本部(独フランクフルト)=ブルームバーグ
  • 日銀本店(東京都中央区)=ブルームバーグ
  • 農林中金総合研究所南武志・主席研究員
  • SMBC日興証券丸山義正海外担当チーフエコノミスト

 米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切ったのに対し、欧州中央銀行(ECB)は金融緩和策を拡充、日銀は現行の大規模金融緩和を継続するなど、日米欧中銀の“路線”がばらつき始めた。各中銀は金融市場の動揺を小さくしようと努めているが、「市場との対話」に“苦戦”を強いられている。

 地ならしが裏目に

 今回、FRBの利上げはおおむね歓迎されたが、市場との対話では「『9月利上げ』を織り込ませて失敗した苦い経験」(明治安田生命保険運用企画部)を持つ。利上げの地ならしを始めた直後の今夏、中国発の世界同時株安という不運に見舞われたためだ。

 同社の小玉祐一上席エコノミストは「不可抗力でも繰り返せば信用されなくなる。今回も見送れば、イエレンFRB議長の信認は地に落ちていた」と分析する。

 一方、「市場に過剰な期待を抱かせて失敗した」(JPモルガン証券)のはECBのドラギ総裁だ。

 10月下旬の記者会見で、追加の金融緩和を示唆しただけで「世界同時株高」を演出。ギリギリまで「本音」を明かさない伝統的な中銀スタイルとは一線を画し、「ドラギ・マジック」と評された。

 しかし、今月3日の追加緩和の内容は市場予想を大幅に下回ったため、4日の日経平均株価は前日比435円安まで売られた。

市場からは「追加緩和の判断基準が分からなくなった」と批判

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。