【よむベトナムトレンド】有料放送市場、過度な競争が成長阻害か (1/2ページ)

2016.1.20 05:00

ハノイ市内で液晶テレビを買って持ち帰る人。ベトナムは有料放送市場が拡大している(ブルームバーグ)

ハノイ市内で液晶テレビを買って持ち帰る人。ベトナムは有料放送市場が拡大している(ブルームバーグ)【拡大】

 有料放送市場はいくつかの課題を抱えながらも、人口・所得増加を背景としたニーズ拡大で堅調に成長を続けている。

 ◆世帯の3分の1加入

 情報通信省の報告によれば、2015年の同市場は契約数990万件、売り上げは約4億6000万ドル(約540億円)。政府は、15年までに世帯の3分の1が有料放送サービスに加入するという目標を掲げており、それが達成された形だ。10年から14年にかけて、有料放送の料金収入は年間成長率22%を記録した。さらに、政府は「公共情報の強化、メカニズムや法的な枠組みの改善、投資資本の動員、サービス品質向上」の4つを柱とした政策を通じて、20年までに世帯の60~70%が有料放送サービスに加入することを目指しており、放送事業者にとっては追い風の環境が築かれている。

 ただ現在、同市場は価格競争に陥っている。ユーザー1人当たりの平均売り上げは月平均4、5ドルで、東南アジア地域他国の9~32ドルに比べて低い。この価格競争は中小規模の事業者を潰すために大手が行った施策に端を発したといわれている。11年には55だった事業者数が、参入や退出を繰り返して15年末には31となった。過度な価格競争が市場の健全な成長を妨げているとも言われ、事業者の長期的な利益と結びついておらず、サービス品質も高くない。さらに事業者間の差別化も少ない。

 有料放送はケーブルテレビ(CATV)、衛星放送、地上デジタル放送、IPTV、モバイル放送で展開されている。なかでも有料放送の黎明期(れいめいき)から存在するCATVの存在感が大きく、15年は全契約数のうち80.8%を占めた。衛星放送は堅調に増加しており、15年の契約数は140万件を超えた。

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