急激な経済成長を遂げる中国で、なかなか進まないのが「世界で最も汚い」とされるトイレの改善だ。中国当局は、昨年初めに「トイレ革命」を展開すると宣言し、観光地などで大規模なトイレの新設と改修を進めている。また、最近になり、観光地のトイレでのマナー違反者を「観光客ブラックリスト」に載せて公表する、と発表した。トイレ美化への本気度をアピールし、“恥部”の克服を図ろうと躍起になっている。
本気度をアピール
中国メディアが報じたところによると、中国国家観光局が2月中旬、今年のトイレの美化事業に125億元(約2250億円)以上を投入することを明らかにした。
衛生面の評判が悪いトイレを改善するため、観光地のトイレを中心に新設と改修を大規模に進める計画という。
一方で国家観光局は、観光地のトイレでマナー違反の行為をした者を「観光客ブラックリスト」の対象にすることを検討していることも明らかにした。