中国企業の海外M&A活発 人民元先安感で過去最高ペース (1/2ページ)

2016.4.6 05:00

スイスの農薬・種子メーカー、シンジェンタのロゴが入った大麦の種袋。同社は中国化工集団に買収された(ブルームバーグ)

スイスの農薬・種子メーカー、シンジェンタのロゴが入った大麦の種袋。同社は中国化工集団に買収された(ブルームバーグ)【拡大】

 中国本土企業による海外でのM&A(企業の合併・買収)は今年はすでに974億ドル(約10兆8000億円)と、過去最高だった2015年の8割に達したことがブルームバーグのまとめで分かった。

 しかし、そのペースは十分でなく、その理由が人民元の相場動向にある。ブルームバーグのストラテジスト調査によれば、人民元は年末までにドルに対し3.3%下落する見込み。外国為替トレーダーとしては最大手の米シティグループは、17年末までに人民元が7%値下がりすると予想する。これはM&Aを遅らせる潜在的要因となる可能性がある。

 資産運用会社テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス会長は先週のインタビューで、「中国では多くの人が人民元は対ドルで下がると話しており、資金をドル建て投資に回している」と述べ、人民元の緩やかな下落を予想。「世界レベルになりたいと中国が望んでいることに疑いの余地はなく、M&Aは至極妥当だ」と語った。

 中国当局が大量の資本流出を阻止しようとしているにもかかわらず、習近平政権は技術情報や世界での市場シェア獲得を狙い海外M&Aを促進中だ。

 スイス金融大手UBSグループのアジアM&A責任者、サムソン・ロ氏は「人民元の動きが中国企業による買収の牽引(けんいん)役となっている。長期的な相場に懸念を持っており、それが中国企業が今、取引を進めている理由だ」と指摘した。

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