人民銀、貧困からの脱却後押し

2016.4.14 05:00

中国河北省石家荘市で無料の昼食を食べる小学生。山深い貧困地域に対して同市では2011年から教育支援活動を開始、希望者には無料で寄宿学校へ入学させているという(中国新聞社)

中国河北省石家荘市で無料の昼食を食べる小学生。山深い貧困地域に対して同市では2011年から教育支援活動を開始、希望者には無料で寄宿学校へ入学させているという(中国新聞社)【拡大】

  • 青海省海東市で学校から帰宅する子供たち。同省の民族自治州などでは今年3月の春学期から貧困家庭の子供たちを中心に、高校卒業までの15年間、無料で教育が受けられることになった(中国新聞社)

 中国人民銀行(中央銀行)は先月下旬、貧困支援再融資制度を創設、地方法人金融機関が貧困者の貧困からの脱却を後押しするため、低コストで長期にわたる融資を行えるよう資金を提供すると発表した。中国国営新華社通信が伝えた。

 人民銀によると、この制度は、地方法人金融機関が貧困地域で農業融資を行うための流動資金を人民銀が提供するというもの。対象地域は、集中特別貧困地区と国家貧困支援開発業務重点県、その他省級貧困支援開発業務重点県。資金の提供先は支援対象地域にある農村商業銀行と農村合作銀行、農村信用合作社、村鎮銀行の4種類の地方法人金融機関だ。

 人民銀の担当者は「この制度は農業支援再融資の一部だが、それよりも低い金利で融資を行ううえ、融資回数は最多で4回、期間は最長で5年までだ」と説明する。

 同担当者はまた、「この融資資金は通常の財政資金とは異なる。金融機関は持続可能なビジネスとしての原則を守り、農業融資として資金を運用、自主経営と自主リスク負担を行い、期日通りに元本返済と利息の支払いを行わなければならない」と強調している。(上海支局)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。