名古屋城では2020年を目指す木造天守閣復元構想があり、事業費は500億円程度の見通し。これを賄うのに名古屋市外からの入場料を1000円に倍増させる案が浮上。担当者は「木造で魅力は高まる。適正な料金体系としたい」と話す。
文化財は所有者の維持管理費が大きい。熊本地震で損壊した熊本城(熊本市)の修復費用も100億円を超えるとの見方が強い。法隆寺は昨年1月、維持費のため「やむを得ない判断」で、22年ぶりに拝観料を値上げし、大人料金を1.5倍の1500円に引き上げるなどした。
今後、値上げに追従する寺社などが増える可能性がある。
とはいえ、少子化で拝観する修学旅行生などは減少傾向。訪日外国人は増えているが、文化庁の担当者は「来場者が減るかもしれない」と過度な値上げに慎重だ。ある城郭関係者は「維持費はかさむが、客足を考えると値上げしにくい」と板挟みの状況を吐露した。