ロシア、富豪の投資で農業振興 食料自給率向上、輸出も増加 (2/3ページ)

2016.6.18 07:20

ユージヌィ農業複合体で温室栽培のトマトを箱詰めする農場労働者。富豪による投資は農業に近代化と生産性向上をもたらした=ロシア(ブルームバーグ)

ユージヌィ農業複合体で温室栽培のトマトを箱詰めする農場労働者。富豪による投資は農業に近代化と生産性向上をもたらした=ロシア(ブルームバーグ)【拡大】

 外交上の報復措置としての輸入禁止や、いまだかつてないほど多額の助成金投入により、農業法人の多くはプーチン大統領がかつて「金のガチョウ」と例えた原油よりも収益性が高くなっている。

 富豪のヴァデム・モシュコビッチ氏が保有するロス・アグロは砂糖と食肉の生産を手掛けている。同社は昨年、国から約30億ルーブルの支援を受けた上、課税がゼロだったことが寄与して、最終利益率は33%に上昇。国内石油大手のルクオイルを28ポイントも上回った。

 国営ロシア貯蓄銀行プライベートバンキング部門責任者のエフゲニア・チュリコワ氏は「ロシアの富裕層にとって今注目の投資先は、農地と欧州のホテルの2つだ」と指摘。「このトレンドは彼らにとって間違いなく新しい」と語った。

 ◆記録的な水準

 ロシアの食料輸出額は穀類の余剰生産やルーブル安に後押しされ、15年は200億ドル(約2兆920億円)と記録的水準に達し、軍用装備品の輸出額を上回った。同年の農業生産高は3%増で、ロシア経済のマイナス成長を3.7%にまで抑えこむ一助となった。そして今年、ロシアは米国を抜いて「小麦の世界最大の輸出国」となる見通しだ。

 一方、食料輸入量は輸出量の拡大につれて縮小し、15年の食料品の輸入総額は13年比約40%減の265億ドルだった。

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