ミャンマー、止まらぬ違法伐採に苦慮 禁止措置も効果薄く

2016.7.14 05:00

木材を乗せてミャンマーの最大都市ヤンゴンを走るトラック(ブルームバーグ)
木材を乗せてミャンマーの最大都市ヤンゴンを走るトラック(ブルームバーグ)【拡大】

 ミャンマー政府は木材の違法伐採に苦慮している。同国の天然資源環境省によると、今年4~5月には全国で違法伐採による木材1万1000トンが押収された。同国政府による木材禁輸や伐採禁止も効果が薄く、決め手を欠く状態が続いている。現地紙ミャンマー・タイムズなどが報じた。

 同省幹部は、違法伐採の大部分が北部のカチン州とサガイン州で行われているとし、そうした木材が中国に密輸されているとの考えを示した。ミャンマー政府は森林面積の急減を受けて2014年には木材の輸出禁止措置を講じたほか、今年は伐採自体を原則的に禁止した。

 ミャンマーでは過去10年に年平均4万トンの違法伐採による木材が押収されてきたが、ここ数年は平均5万~6万トンの違法伐採による木材が押収されており、増加傾向にある。同幹部は「違法伐採は毎日行われている」と指摘、伐採が洪水の要因の一つにも挙げられるとし、いっそうの監視強化が必要との認識を示した。

 同国は世界的にみても、森林消失のペースが速い。昨年9月に国連食糧農業機関(FAO)が発表した調査結果によると、同国は10~15年に年平均54万平方メートルの森林が失われ、ブラジル、インドネシアに次いで多かった。

 政府は、違法伐採を監視するチームを結成し、地方などに派遣したりしているが、顕著な成果は上がっていない。FAOによると、ミャンマー国内の森林カバー率は10年の46.96%から、15年には42.92%に低下した。違法伐採を減らし、環境保護と経済成長を両立できるか、政府にとって困難な道が待ち受けているといえそうだ。(シンガポール支局)

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