タワチャイ氏と連携する運河推進派はソンクラー県の庁舎内にオフィスを構える。既に地元住民へのヒアリングなどの活動を始めた。オフィス責任者のクライタヌ氏は「南部の人々は地域の繁栄につながる運河建設を切望している」と力説する。
計画を発表したグループの名称は「タイ中国産業促進協会」。後援企業には中国企業も名を連ねる。中国政府や企業からなる少人数のグループが3月以降、3度も現地を訪れ、衛星利用測位システム(GPS)などを利用して調査しているが、中国政府はこれまで関与を一切明らかにしていない。
東南アジアの中国動静に詳しい外交筋は「運河は(中国が掲げる新シルクロード構想)『一帯一路』の目的と完全に合致する。運河を建設し独占的に運営するメリットは、経済的にも安全保障政策的にも計り知れない」と指摘する。