ヒマラヤ産コーヒーが世界中で人気 ネパール農家の新たな収入源に (1/2ページ)

2016.10.18 05:00

ネパール・チャンダンプルで、コーヒー豆の生育具合を見るティマルシナさん(右)と生産組合のアディカリ組合長=8月(共同)
ネパール・チャンダンプルで、コーヒー豆の生育具合を見るティマルシナさん(右)と生産組合のアディカリ組合長=8月(共同)【拡大】

 コーヒー豆の生産がヒマラヤ山脈の麓ネパールで盛んになっている。大企業が主導する南米やアフリカなどの大産地とは違い、零細農家の小規模生産が主流だが、2000年代後半に入って輸出が本格化し、世界中でファンを増やしている。

 一番近い市場まで車で3時間半。首都カトマンズ南方の小村チャンダンプルは険しい山岳地にある。急斜面を耕した雑穀畑に頼り、ほぼ自給自足で暮らす農家に近年、貴重な収入源ができた。

 「年にたった7万ネパールルピー(約6万8000円)の売り上げだが、それでも助かる」。こう話す農家のティマルシナさんがコーヒー栽培を始めたのは8年前。山地に点在する自家用トウモロコシやヒエの畑の隙間でコーヒーの木500本を栽培する。生産組合を通じて集荷し、ドイツの商社に販売。「コーヒーを栽培する前は、家畜のヤギを売るしか収入がなかった」という。

 現地でのコーヒーの歴史はまだ浅い。1930年代にミャンマーへの出稼ぎ労働者が種子を持ち帰り、後に国王の目に留まって80年代に本格的な商業栽培が始まった。内戦で農村は荒廃したが、生活再建のため口コミなどで普及。現在は中部や西部の標高800~1600メートルの地域で約3万の農家が栽培に関わる。

 ネパールのコーヒー生産の特徴は化学肥料と殺虫剤を使わない有機農業と手作業による栽培だ。チャンダンプルなどの農家でつくる生産組合のアディカリ組合長は「舗装道路がなく、物資を運べない。斜面が急すぎて機械は入らない。逆にそれが強みだ」と語る。

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