フィリピン、麻薬根絶はビジネス環境構築に必要

 フィリピンは、今年6月末に就任したドゥテルテ大統領が「麻薬との戦争」を推し進めるなか、ドミンゲス財務相が違法薬物との戦いは平和的なビジネス環境を構築するために必要だとする認識を示した。現地紙ビジネス・ワールドが報じた。

 ドゥテルテ政権は、発足直後から違法薬物の根絶を目的に麻薬取引容疑者の裁判なしでの処刑を容認する超法規的措置を講じた。同国国家警察によると、7月1日から10月6日までの容疑者の死者数は1390人。実際は3000人以上とする報道もある。

 米国や国連などが同国の人権配慮に懸念を表明し、外国企業の不安も高まるなか、ドミンゲス財務相は政権の強硬措置を「法秩序を確立して犯罪者を行政組織から一掃し、国民の国に対する尊敬を取り戻すという大きな目的の一部だ」と説明。麻薬との戦いで勝利することが、結果的に安定したビジネス環境の構築にも貢献するとの考えを示した。

 先月、民間調査会社が全国1200人を対象に行った世論調査によると、政府の違法薬物対策に「満足」と答えた回答者が84%だった一方、容疑者を殺さずに捕らえることが「重要」と答えた回答者も94%に上った。