「ミスター日銀」の金融政策最前線 (1/6ページ)

2016.12.24 05:00

11月22日の参議院財政金融委員会で、黒田総裁(左)の隣に座る雨宮理事(ブルームバーグ)
11月22日の参議院財政金融委員会で、黒田総裁(左)の隣に座る雨宮理事(ブルームバーグ)【拡大】

 日本銀行で長年にわたり金融政策運営の最前線で手腕を発揮してきた雨宮正佳理事。日銀内で今、「ミスターBOJ(日銀)」と言えば、金融政策の企画・立案を行う企画局を率いてきたこの人を指すことが多い。

 ◆突出した人脈の広さ

 電撃的なタイミングと大規模な金融緩和策でデフレと闘ってきた日銀は9月、長期戦に備えた枠組みへと転換した。黒田東彦総裁の在任中の2%物価目標達成が見通せなくなった今、雨宮氏の金融政策運営に占める存在感が一段と高まっている。

 2018年4月に任期が切れる黒田総裁と2人の副総裁(任期はいずれも18年3月)の後任選びでも、雨宮氏の名前が浮上する可能性がある。関係者によると、前回の人事の際、12年末に副総裁ポストを打診されたが、中曽宏現副総裁の方がふさわしいとして固辞したという。

 次期総裁候補には、前内閣官房参与の本田悦朗駐スイス大使、伊藤隆敏コロンビア大学教授らの名前が市場で取り沙汰されるようになってきた。雨宮氏の野心は定かでない。ボスである総裁の意向に沿って行う政策の企画・立案では高い評価を確立しているが、トップとしての力量は未知数だ。

 雨宮氏の若い頃は、その後の中央銀行でのキャリアを彷彿(ほうふつ)させるエピソードばかりではない。都立青山高校2年の時には、趣味のクラシック音楽に熱中して化学の試験で赤点を取ったこともある。音楽家の道を歩むことを夢見たが、音楽系大学の入試願書を親が全て内緒で捨ててしまい、断念せざるを得なかった。

 夢を諦めて入った東京大学経済学部では、数理経済学の分野で先駆的な業績を上げた故宇沢弘文教授の薫陶を受けた。1学年上の現米プリンストン大学教授の清滝信宏氏や、現学習院大学教授の宮川努氏らも同門だった。

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