「ミスター日銀」の金融政策最前線 (5/6ページ)

2016.12.24 05:00

11月22日の参議院財政金融委員会で、黒田総裁(左)の隣に座る雨宮理事(ブルームバーグ)
11月22日の参議院財政金融委員会で、黒田総裁(左)の隣に座る雨宮理事(ブルームバーグ)【拡大】

 議論を始めたのは95年。経済情勢や金融政策運営を議論し、採決を行い、金融政策調節方針を決める、数週間後には議事要旨も公表する、といった会議の流れから、会議中のお茶の時間などもろもろの細かい段取りを書き込んだペーパーを作ったのが雨宮氏で、「金融政策決定会合」の名付け親でもある。かつて関わった多くのペーパーの中で、今も唯一手元に置いているのがこれだ。

 雨宮氏は本店以外の勤務も経験している。2度の海外赴任はいずれもニューヨークで、最初は87年から2年間。2度目は2003年から1年間、研究員としてコロンビア大学に在籍した。

 12年に大阪支店長に就任した際は「支店長経験がなかったため自ら志願した」「大規模な量的緩和の発動に消極的だった白川前総裁から遠ざけられた」「当時の橋下徹大阪市長との関係構築に送り込まれた」など、さまざまな臆測が飛び交った。

 ◆音楽理論を学びたい

 金融政策の現場で数々のフロンティアを切り開いてきた雨宮氏だが、退任後に挑戦したい夢がある。青春時代に断念した音楽の道、それも理論の勉強だ。ある旋律がどうして美しく聞こえるのか、旋律の高低や長さを定量的に分析する新たな分野に取り組もうと考えている。

 かつて激務の合間を縫って輸入CD専門誌で評論活動をしていたこともあり、クラシックに関する知識は玄人はだしだ。好きな作曲家はプロコフィエフとバルトーク。カナダのピアニスト、アンジェラ・ヒューイットを国内に初めて紹介したのも雨宮氏だ。一番好きな楽器はチェロだが、音楽理論の道を究めるにはピアノ演奏が欠かせないと、今も週に何日かはピアノに向かう。12月の発表会ではメキシコの作曲家のマヌエル・ポンセに挑む。幼なじみだった夫人は音楽大学の出身だ。

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