干魃インド、怒りの矛先は外資コーラ (3/4ページ)

 果汁飲料メーカーのマンパサンド・ビバレッジズは「コーラボイコットの機を生かし、タミルナド州で積極的に展開している」としたほか、南部の需要に対応するため、同州の州都チェンナイのおよそ55キロメートル北部に位置するスリシティに15億ルピー(約25億円)をかけて工場設置を進めていることを明らかにした。

 反米の動きは今年1月にも勃発した。同月には従来、タミルナド州の伝統行事、牛追い祭り「ジャリカットゥ」が開催されていたが、動物虐待だと非難する動物愛護団体「PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)」などの訴えを受け、最高裁が2014年に禁止を言い渡した。判決に抗議する人々の怒りの矛先は当初、米国に拠点を置くPETAに向けられたが、もっと身近な米国の標的、コカ・コーラとペプシコへと移った。

 合わせて60カ所のボトリング工場をインド国内で運営している両社にとって、水問題にからんでインドの地域社会からの不満に直面するのは今に始まったことではない。ケララ州プラチマダのコカ・コーラの工場は02年に始まった抗議運動を受け、04年に州政府により閉鎖された。また同社は14年8月、取水の増加許可の遅れを理由に、ウッタルプラデシュ州で計画していた2400万ドル規模の拡張工事を取りやめた。

先行き不安な水事情