書類上は「裕福」なのに… 中国の住宅ローン返済者困窮 高騰する不動産価格 (1/3ページ)

2017.5.29 06:10

北京のマンションが立ち並ぶエリア(ブルームバーグ)
北京のマンションが立ち並ぶエリア(ブルームバーグ)【拡大】

 リ・チンレイさん(34)夫妻は昨年12月、北京の西部に114平方メートルの住宅を購入した。住宅ローンで550万元(約8930万円)を工面し、家族や友人からも100万元余りを借りた。

 その後、夫婦は徹底した緊縮モードに入った。

 旅行の予定は棚上げとなり、外食はもはやぜいたくだとして、高価でないレストランでさえめっきり行く機会が減った。銀行の管理職であるリさんは「以前はよくタクシーを使っていた。今は節約のためにバスなど公共交通に乗ることが多くなった」と話す。「ある晩、妻が新しい服を持っていないとこぼしながら衣装だんすを整理していた。その後に彼女はこう言った。『でも構わない。私たちはお金の管理をしっかりとしなければならないから』と」

 書類上は「裕福」

 中国住宅市場の過熱は銀行セクターのリスクにとどまらず、経済成長の足かせとなる可能性もある。可処分所得から月々の住宅ローン返済に回される割合が一段と増えるほか、銀行が住宅ローン実行に際して求める通常30~35%の頭金を用意する必要があるため、消費を控える傾向が強まりそうだ。

 中国が消費主導型経済への転換を進める中、リさんのような新たな住宅保有者は必要不可欠でない支出を絞った状態を続けている。

 こうした傾向は不動産市場が過熱状態にある北京や上海のような大都市で既に現れ始めている。北京と上海の小売売上高は2016年、ここ数年にない低い伸びにとどまったが、一方で不動産価格は前年比20%余り上昇した。

住宅価格は世帯収入の約17倍

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