中国で自転車シェアリングサービス「Mobike(モバイク、摩拝単車)」を展開する北京摩拝科技(北京モバイク・テクノロジー)は今月中旬、「摩拝+(プラス)」オープンプラットフォーム戦略の発表会を開催、「生活圏」「ビッグデータ」「IoT(モノのインターネット)」の三大プラットフォームを全面的に稼働したと宣言した。「生活圏」には最初の戦略的協力パートナーとして多数のブランド企業が参加した。
「生活圏」のパートナーになったのは、各種業界の著名ブランドである中国聯通(チャイナ・ユニコム)、招商銀行、中国銀聯(ユニオンペイ)、百度地図、悦動圏、神州専車、華住酒店、広州富力地産などで、通信、金融、外出、健康、ホテル、不動産といった分野をカバーする。
中でも通信キャリアの中国聯通は、ユーザーサービスアプリに(2次元コードを読み取ってモバイクのシェア自転車のロックを解除する)「掃一掃」機能を追加する。モバイク利用の信用状況が一定レベルに達したユーザーは、使用時の保証金支払い代行サービスや(最大で無料になる)使用料の割引サービスに加え、無料データ通信量の付与といった特典も受けられる。
外出分野では、地図サービスの百度地図が今月末に「徒歩」「自転車」の両ツール上にモバイクの入り口を設け、さらにモバイクと公共交通の検索機能を融合、出発地点から目的地までの最適な交通手段を提示する。配車サービスの神州専車は配車アプリ上にモバイクの入り口を設け、顧客の多様化するニーズに応えていく。