米アマゾン・コムが137億ドル(約1兆5344億円)で自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収する計画が発表された16日、ホールフーズのジョン・マッケイ最高経営責任者(CEO)は従業員にアマゾンの技術的なイノベーションについて熱心に語りかけていた。
タウンホールミーティングの記録によると、同CEOは「われわれは先見の明を持つ企業に加わる。イノベーションの多くを店舗に取り入れることになると思う。多くのテクノロジーを目の当たりにするだろうし、ホールフーズが飛躍的に進化するのを皆さんが自分の目で確かめることになると考えている」と話した。
アマゾンによる買収をめぐる大きな疑問は、ホールフーズの従業員にとってアマゾンのテクノロジーがどのような意味を持つかだ。彼らの仕事は奪われてしまうのだろうか。
真っ先に変化が表れるのは、消費者の目に入ることはない倉庫になりそうだと専門家らは語る。
ロサンゼルスの非営利組織で、小売業者やブランドのイノベーションを支援するセンター・フォー・アドバンシング・リテール・アンド・テクノロジーのゲーリー・ホーキンスCEOは、まず雇用に影響が及ぶ可能性があるのは倉庫であることを示していると話す。アマゾンが物流の自動化を目指す中、レジの仕事は当面無事だろう。